タクシードライバーに必要な資格とは

タクシードライバーになるためには普通自動車第二種免許の取得は必須

タクシードライバー業務を行なうには、「普通自動車第二種免許」が必要になります。
乗用車を運転している人が持っているのは普通自動車第一種免許ですが、二種免許は、乗客を乗せて運転する際に必要な免許です。

二種免許の取得方法は2通りあり、1つは教習所に通って必要な学科と実技の教習を受け、卒検に合格した後試験場で試験を受けるというもの。
2つ目は、教習所に通わず直接試験場で試験を受けて免許を取得する方法です。

教習所に通っていた人は、試験場で学科の試験のみを受験し、合格すれば二種免許が交付されますが、教習所に通わずに直接試験場で試験を受ける場合は、学科と実技、両方の試験を受けなければなりません。
また両方の試験に合格した後、所定の講習を受けた後に、晴れて免許が交付される流れとなります。

これまで二種免許を取得したことがない人は、教習所に通うケースがほとんどですが、乗用車の運転については大きな違いはありませんので、運転や交通ルールに自信のある人は、直接試験場に試験を受けに行く人もいるようです。直接試験場で免許を取得する人は、以前二種免許を取得していたけれど、事情で免許取消となってしまい、再度取得を目指している人も多いです。
ちなみに、以前免許取消となっている人は、「欠格期間」があり、欠格期間が満了しないと再度免許を取得することができません。
また、普通自動車第二種免許の取得には、第一種免許を習得してから3年以上経過していることが条件となりますので、二種免許を取得しない状態でタクシー会社に就職したいと考えている人は、これらの条件を満たしているか確認した上で応募しましょう。

一部の地域では「地理試験」の合格も必要になる

タクシードライバー業務を行なう上で、第二種免許のほかに必要な資格は特にありませんが、地域によっては「地理試験」に合格していないと実務に入れないと決められているところがあります。

その地域とは、東京23区と三鷹市、武蔵野市、神奈川県と大阪府が当てはまり、これらの地域でタクシードライバーの仕事をする人は、地理試験に合格する必要があります。
地理試験とは、各地域のタクシーセンターで開催されている試験で、主要な道路や交差点、地域名などについての問題を中心に出題されます。

各地域に土地勘のある人であれば、比較的容易に合格できるようですが、地元でないなど地理情報に詳しくない場合は難易度が高く、合格率は約5割程度だそうです。
前述した地域以外であれば、地理情報の受験義務はありませんので、この点についても考慮した上で就職先のタクシー会社を検討されることをおすすめします。