タクシードライバーの「夜日勤」とは

昼日勤よりも売上を上げやすい勤務シフト

「夜日勤」は、その名の通り夜間に働く勤務シフトです。
日中を中心に稼働する昼日勤と比べると、夜日勤のほうが売上につながりやすいため、タクシードライバーとして働くにはもっとも都合のよい時間帯だといえます。

ただし、ドライバーのライフスタイルによっては夜日勤が厳しいという人もいますので、そういった人は昼日勤を選択する人も少なくありません。
売上だけで考えると、夜のほうが都合がよいですが、夜の仕事が続いて体調を崩してしまうという人もいるので、どちらがよいかというのはドライバー次第ということになりそうです。

夜日勤が売上を上げやすいのは、やはり電車やバスなどの公共交通機関が動いていないということが挙げられます。
タクシーの利用は終電が終わってからがもっとも多いといわれていて、終電後はタクシー乗り場にタクシーが長い列を作りますが、どんどん乗客が乗っていき、タクシーが乗り場に戻ってくるのを待っている乗客も多いです。

終電が終わってしばらくすると、駅周りを利用する乗客はかなり少なくなりますが、繁華街ではまだ夜遊びを楽しんでいる人がたくさんいるので、都心では夜明け頃まで安定して売上を確保することができると思います。

タクシー乗り場に待機するときは、他社のタクシーもたくさん待機していますので、きちんと順番を守って待機するのがマナーです。
前から順に乗車していきますが、その乗客がすぐ近所の自宅まで利用するのか、かなり遠くの自宅まで利用するのかは、運にかかっています。
できるだけ長距離を利用する乗客を乗せたいというのが、タクシードライバーの正直なところでしょう。

タクシー乗り場は順番通りに乗らなければならない?

タクシードライバーは、きちんと順番を守って待機しているのがマナーですが、タクシーを利用する乗客も、必ず前から順番に利用しなければならないのでしょうか?
ドライバーとしては順番に利用してほしいところですが、どのタクシー会社を選ぶのかは乗客の自由なので、乗客も必ず前から順に利用しなければならないと決まっているわけではありません。

会社からタクシーチケットを支給されている場合は、そのタクシー会社を利用しなければならないので、一番前のタクシーを利用できないこともありますし、以前トラブルになってしまったタクシー会社に当たってしまう場合は、その会社を利用したくないから次のタクシーに乗る、ということも十分考えられます。

乗客が後ろのタクシーを利用しようとしたら、一度は前から順に乗っていただくよう促し、それでも乗客が自分のタクシーを選んだ場合は、そのまま乗せてしまっても問題ありません。