「隔勤」はタクシードライバーの一般的なシフト
最近は女性ドライバーが増えたり、タクシードライバーの高齢化が進んでいることから、昼日勤や夜日勤で働くドライバーも増えているようですが、タクシードライバーというと「隔勤」のシフトで勤務することが一般的でした。
隔勤のシフトはタクシー会社によって異なりますが、だいたい当日の朝から深夜まで勤務するシフトになります。
18時間近い拘束時間になりますので、かなりハードなイメージですが、18時間寝ずに働かなければならないというわけではないですし、翌日は必ず休みなので、きちんと健康管理ができれば十分こなせるシフトです。
1日働いて1日休みの、隔日で勤務することから「隔勤」と呼ばれています。
隔勤のシフトは、売上が上がりやすい時間帯を逃さずに勤務できるので、かなり効率的です。
だいたい朝の7時頃から営業を開始しますが、朝は通勤でタクシーを使う人が多いので、朝の利用客もしっかり掴むことができます。
午前中に病院の通院などでタクシーを使う乗客もいますので、そういった売上のチャンスを逃すこともありません。
午後は比較的利用客が少ない時間帯になりますので、この時間に昼休憩をとったり、仮眠をとったりします。
その後夜の勤務に入っても、やはり終電後や深夜など利用客の多い時間にしっかり営業できるので、1日で多くの売上を上げることも可能です。
だいたい深夜3時ごろ車庫に戻り、車の洗車や清掃などを終えて1日の仕事が終了します。
隔勤のデメリットは?
売上を上げやすく、休日も多い隔勤のシフトですが、デメリットはやはり拘束時間が長いという点が大きいです。
女性ドライバーや家庭を持っている場合、あまり勤務時間が長いと家事や育児との両立が難しくなりますので、これではシフトに入ることができませんよね。
また、どうしても勤務時間が長いと疲れがたまりやすく、日中の仮眠では夜まで元気に働くことができずに、体調を崩してしまうという人も多いです。
特にタクシードライバーは高齢化が進んでいますので、高齢の人が長い時間働いていると、疲れから交通事故を起こしてしまうということも考えられます。
実際に最近のタクシー会社では、高齢のドライバーに隔勤シフトを入れないように調整しているところもあるようです。
隔勤の仕事は、適性がかなり分かれますので、最近は少しずつ縮小しがちですが、タクシードライバーは給与形態に歩合制を採用しているところも多いので、しっかり稼ぎたいという人はあえて隔勤を選ぶという人も多いです。
これからタクシードライバーの仕事をしたいと考えている人は、各シフトのメリットとデメリット、また自分のライフスタイルを考慮した上で、自分に合うシフトを導入しているタクシー会社を選ぶことも重要だと思います。